癒しの空間~豊田町・熊野の長藤(ゆやのながふじ)

地元の人もオススメ!行興寺「熊野の長藤」

4月から5月は花が次々に咲く気持ちいい季節ですよね~。
写真日和が多くなり、ワクワクします。

ここ磐田市豊田町の行興寺には推定樹齢800~850年の古木「熊野の長藤(ゆやのながふじ)」があります。

藤棚一面に薄紫の小さな花が広がり、幹も大きくずっしり。
うねうねとした木肌も見ていて面白いです。
早朝に行くと、爽やかな花の香りが漂います。

私は地元の方に教えてもらったのがきっかけで、長藤のことを知りました。
1度見に行くと、それは素敵な光景で毎年の楽しみに。

ちょうど桜の次のお花見にオススメですよ。

ただ、ちょっと注意したいのが駐車場。
会場付近にはなくて、少し離れた天竜川の河川敷にあります。詳しくはブログ下部の「アクセス&MAP」を見てみてください。

見ごろは過ぎたけどきれいな長藤

「熊野(ゆや)」という名前の由来は?

素朴な疑問。
ここは磐田市豊田町池田。
はて、どこから「熊野」の名前がついたのでしょうか?

他県民のワタクシ、調べました。

平安の頃、池田の宿に、(省略)熊野という娘がおりました。見付の国府に赴任していた平宗盛に見初められた熊野は、やがて都へ上って行きました。宗盛と幸せな日々を送っていた熊野のもとに、ある日、母の病の報せが届きます。(省略)

母娘は、再会を喜びましたが、母の命は長くありませんでした。(省略)

宗盛の戦死と平家滅亡を聞いた熊野は、尼となり静かに生涯を終えました。
熊野が祈りを捧げた庵のあと(省略)には今も母のために熊野が植えた藤の花が、毎年長い花房をつけています。

中遠広域事務組合HP 中遠昔ばなし「第8話 熊野御前(豊田町)」より抜粋

美しい娘「熊野(ゆや)」が豊田町出身で、彼女が尼さんになってお母さんのために植えた藤が「熊野の長藤」と呼ばれるようになったんですね。せつないお話が由来だったとは。

そして平安時代から「池田」「見付」の地名があったのも驚きです。

長藤の鑑賞スポットは2か所!いつが見頃?

熊野の長藤は毎年4月中旬~5月上旬に鑑賞イベントが開催されています。
「長藤まつり」でいいのかな?ポスターが駅やスーパーに張り出されます。

飲食の出店、舞台でのパフォーマンス、夜間はライトアップがあります。
早朝には出店は閉まっていましたが、日中は出店の食べ物を買ってワイワイにぎやかにお花見ができそうですね。そしてライトアップ、昼間とはまた違ってきれいでしょうね~!

私はいつも早朝に行って長藤を見ているのでにぎやかな感じは未経験です。
来年は仕事終わりにライトアップを見に行ってみようかな!

今回の開花状況ですが、私が行ったのは4月最終週。
まだまだ咲き始めぐらい。

おとどし行ったのは4月最終週で満開から少し終わりかけ。
昨年は4月3週目で満開。

その年のお天気次第ですが、この辺りが長藤の見頃だと思います。

行興寺の奥に見える長藤

熊野の長藤は見学場所が2エリアに分かれています。
そのうちの1か所がここ行興寺の境内。
お寺の奥まで大きな藤棚が作られており、雰囲気がありますよね。

この日、びっくりしたのが愛犬と一緒のお客さんが多かったこと。
小型犬を連れてきた若い子達はいい感じに愛犬を配置(?)して藤の花と一緒に写真を撮って楽しんでいました。朝早くに来るとは…さては常連さんだな!なんて思うワタクシ。
確かにペットがいたら連れてきたくなりそうです。
お花と動物の組合せ、きっとかわいい写真が撮れそうな気がします!

豊田熊野記念公園の長藤

長藤の見学場所のもうひとつがこちら、豊田熊野記念公園。
行興寺から徒歩1分?ほぼ隣です。

こちらは明るい光が降りそそぐ大きな藤棚。
花が風に揺れて光がキラキラ差し込むんです。

すごくきれいで癒されます。

長藤の近くにベンチがある

ところどころ休憩用のベンチが藤棚の下に置いてあるので、座って眺めるもよし、ごろんと横になって見上げてみるもよし。休みながら爽やかな香りを楽しめます。

長藤を下から撮った写真

早朝に来ると、カメラ構えた写真好きの方々がちらほら。
結構広いので、好きな角度から撮影できそうです。

もし花だけを撮りたい時には早朝に行くことをおすすめします。
私は7時台に到着しましたが、ゆったり撮影が楽しめました。

ボリュームのある花をつける熊野の長藤

満開だと、こんなにボリュームのある花がつきます。
とってもきれいですよ~!

アクセス&MAP

熊野の長藤の河川敷駐車場の経路
© OpenStreetMap contributors

注意したいのが駐車場。
長藤まつりの会場付近には恐らくありません。
そして付近の道路も若干狭く、住宅街を通るため交差点が多いです。

私が車で行くときは、国道一号線 森岡ICを降りて遠鉄ストア池田店を通り天竜川の河川敷駐車場に停めていますが…慣れない方だと分かりにくいかもしれません。

上の画像なのですが、
住宅街を抜けて急に左に折れ曲がり、そこから急に右に折れ曲がって343号線 上野部豊田竜洋線をぶったぎって河川敷駐車場へ入ります。343号線は車がびゅんびゅん来ますので気を付けて横切ってください。

地元民以外の人だと少し難易度高い気がします。
もしくはもっと上流や下流地点から343号線に乗るといいかも。

期間中は無料のシャトルバスがJR豊田町駅から熊野記念公園まで運行されます。
電車とシャトルバスで来ると一番安全かもしれませんね。

2019年のシャトルバスの情報は、磐田市新造形創造館のブログに書いてありますよ。

ちなみにシャトルバスは、豊田町駅→新磐田造形創造館→熊野記念公園までの臨時バス停が設置されます。創造館では、吹きガラスやステンドグラス講座など様々なワークショップが体験できたり、地元工芸品の販売や展示もありますよ。見るだけでも楽しめます。
ご一緒にいかがですか?

【磐田市新造形創造館のホームページ】


■MAP 豊田町  行興寺(磐田市池田330 ※駐車場要確認)